前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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寺大破炭割る音も聞えけり

M39

「大破」という漠語が「寺」にふさわしく、貧乏寺の気配をよく出している。「炭を割る音」も、大きくなくとも手荒なはげしい音、そのような荒れた寺に泊まった詠嘆が「聞えけり」にこめられている。(阿部喜三男)

「寺大破」と大上段に振りかざしておいて、「炭割る音」を聞かせ生活に近づけ、「も」で他の物音も思わせ、「聞えけり」と結んで、「寺大破」を具体的にする。その辺の呼吸を味わうべきで、一句の格調よく張っており相応じて、古くなりそうな材料をこれだけの句に仕立てたのは作者の心が張っているからだ。(中島斌雄)

古くさい句のように思われるが、どうしてなかなかの手だれで、素朴雄強、するどくきびしい。(滝井孝作)

「寺大破」が、新しい時代にとっても刺激的だった筈。この意外性が時代の表現となる関係こそ、忘れてならない手法。
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