前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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強力の清水濁して去りにけり

M31

「去りにけり」の五字にて清水を離れ、且つ自己を離れたり。即ち清水を掬うという動作の外に、更に去るという動作を加へ、清水と人とを配合したる光景の次に、人無き清水の光景をも時間的に連結し、以て之を複雑にし、以て陳套に陥らざるを得たり。(正岡子規)

強力(ごうりき)・・・荷運びする雇人。が、汲んだ清水を濁して立ち去ったという出来事を一つのロンリとして組み上げている。
碧梧桐は「未開の地を開き行く」「古人の作例に拘泥するに及ばぬ」と提唱した人だ。句作上で重複を禁止された動詞(近寄る=離れる・清くする=濁す・来る=去る)などのやってはならないタブーに、常に挑戦していたのだ。
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