前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

烏帽子屋へ殿の使や春の宵

M32

蕪村の影響をつよく受けた作品だろう。

蕪女倶して内裏拝まんおぼろ月
鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな 蕪村

烏帽子は昔、貴人が平服時かぶった。階級によって形が変わり、無官者は儀式の時にかぶったもの。使いは美少年か、奇妙に艶っぽいイメージも興るようである。
碧梧桐にこうした着想もあったが、中村草田男はこの句を、

碧梧桐はローマン主義の素質をもちながら、以後、ローマン精神の根本義を自覚せずに失敗。

とした。
しかし、あらかじめある主義とか美意識は必要ないはず。時代が個々に、あたらしい時代のあたらしい艶も呉れる筈だから―。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。