前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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男郎花のみ咲く山と思ひけり

M39

おみなえしは本来、女郎花(オミナエシ科の多年草、秋の七草の一つ)と書くが、碧梧桐は男郎花とも書いていた。この書き方は俳諧時代からあったから、読み方はおみなえしでもおとこえしでもいい。そこには女を獲得したことより、男を獲得したことの意味をこめたかったのである。
前書きに清澄寺とあるから、山はその寺。

 おみなえしが咲いている山
 しかしこの山は
 おみなえし人でなくて
 おとこえし人達のみが
 開花している山と思われた

と読んでいい。江戸時代には、どう読んでもいい多意味性が文化としてあったのだが、以後、コトバを道具としてみる散文化の傾向が顕著になっていくようだ。そのように、時代はコトバを衰弱化させてもいた。
実はここに、後日の碧梧桐のルビ俳詩発祥の基点をみるのである。
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