前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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矍鑠(かくしゃく)たる父も在して蚕時

M34

散文にいったん置き換えてみると、

蚕時には矍鑠と父が存在していたね

だろう。別に短詩へ工夫が見当たらない、ともいえようが、やはり注目しなければならないのは、蚕時の何万の蚕が家屋一杯に桑喰む音を轟き渡らせる現実が提示されていたことだ。
そのケンソーの生活があって、はっきりしていなかった父の姿が厳然と見える。
「しゃくしゃくしゃくしゃく」という蚕の音と、父の「かんしゃく」を鳴動する捉え方は、聴覚の人と感心させられる。
上五に「しゃく」という吃音を含むこともリズムとして働き、吃音に対する濁音「時」も末尾で対置して、均衡を保っているのだ。
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