前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

鳴滝や植木が中の蕃椒

M38

この句「鳴滝」は京都の名所の地名で、北山のその渓谷地は、植木が多く、唐辛子も植えられている風景に他ならないが、散文では、

 鳴滝は植木の中に唐辛子見える名所だよ

としようか。しかし、植木の中の唐辛子の赤さが新鮮なように、都の風物詩としてはすぐれた名作だろう。滝が鳴るような渓流を持つ鳴滝は、流れる水音が滝のように聞えているとも。コトバ「鳴滝」が、「鳴滝」を目立つものともしている。

俳句という短詩を日本の風物詩として定着させたのは、明治30年代にあったこうした作風の貢献であったのでは―。

なお、明治38年発表したこの作品、4年前には枯れ木としてある。枯れ木を植木に添削した碧梧桐に、鋭い才能を感じる。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。