前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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雛市に紛れ入る着船の笛を空

T3

はじめておとずれた港町がものめずらしく、あちこちさまよい歩いている。そのうち賑やかな一角にぶつかった。見ると雛市が立っているのである。どんな具合だろうか、そう思って軽い気持ちで、その人のむれの中にまぎれこんだ。しかし雛市そのものは人出のわりにわびしいものであった。折しも港にはまた船が着いたらしく、合図の汽車がぼうぼうとこの雛市の空をもわたって行く。
それを耳にするにつけ、旅の心はいっそうかなしくなつかしくかきたてられるのである。(中島斌雄)

これも自由律ともいえる句調で、かつ五五五五の四辺型式であり、五五と五五の間に殊に休止があるが、雛市に(人々)紛れ入る(主人公)着船の(港町)笛を空(旅情)といったように、休止の中にも情景か流れて一句の詩情が点綴される。二十音になってもこれを俳句といいうるわけである。(阿部喜三男)

紛れて入りこむ笛を空に甦らすこの構図も、碧梧桐が少年時代からもっていた平衡感覚といえることを忘れてはならない。
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コメント


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はじめまして 僕のブログに来ていただいてありがとうございます また何時でも宜しいので
また来てください
写真が微笑ましくて面白かったです
文章もなかなか興味深いです
では失礼します

nisiokakouji | URL | 2007年01月10日(Wed)21:11 [EDIT]


今読みました!申し訳ありません!

わわわわ | URL | 2008年12月21日(Sun)09:58 [EDIT]


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