前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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謡初四拍手已に参りたる

十代後半から碧梧桐は能(宝生流)にかかわっていたが、当然ながら、謡そのものに四拍手を見出していたのだ。
談林から蕉風に至る芭蕉のリズム変化が、三三七拍手と手打ちの手拍子との葛藤にほかならなかった事実を、碧梧桐は知っていたのだ。

○○○○○○○○|○○○○○○○○|
           |○○○○○○○○|○○○○○○○○

その三十六拍の和歌方式(並列)から、中八拍を重複(内包)する二重構造と把え、短詩は、表層二十四拍として成立する構造をみている。
 
 うたいぞめ|よんびょうしすでに|
       |よんびょうしすでに|まいりたる

碧梧桐に読めていた、初五を前提、中七を葛藤、下五を認識とする心的構造が、以降の日本人に読めなっかたことに注目しなければならない。
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