前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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2009.9

0909 223

9月19日

●9月の作品 来空評

・あかんおけはいらん  (密壱)

 今までは短詩として成立してなかった。これからは成り立つ。びっくりする言語。
 「あ、かん」「あかん(方言)=だめだ」「あ、棺桶」。
 「はいらん」は「はいる」でもあり「はいらない(はいらぬ)」でもある。
 入るか入らんか、言いきったことのすごさ。強く伝わる。
 この人の生き方ってのはすごい。
 今の時代、非常に衝撃的な作品。


・わた死たわ <回文> (密壱)

 これもそう。こういう言い方は今までない。
 「私→わた死」と言った人いない。
 「私したわ(行為)」というのも強く働く。「渡したわ」。
 私、生きることも含めて詩をやったわ」。一字は多意味。
 2句とも俺はできない、びっくりする!オマエの、強烈。
 今までなかったことがある、というだけですごい。


・子、捨てて、鏝(こて)で、鋤(す)こ <回文> (密壱)

 立体的・建設的。
 「子、捨て」の感情をぶっつぶして、全く逆の意味になってる。
 「子、捨てて」→「鏝で鋤こ」=“耕して行こう!”
 一休さんが頭蓋骨をつけた杖ついて歩いた、それと同じこと。
 時代を変えていく変革。時代が求めているものがあるから存在するポエム。


・ちいとみといち <回文> (密壱)

 「ちいとみ」なんて面白いな。
 問い・市・位置・血。


・否!貸した背、足シカナイ? <回文> (波丸鴨)

 「はまるかも」というかもうはまってるんだけど。
 人間の状況、論理的、近代的、社会批判という意味ではいい句。
 しかし面白さと同時につまらなさも持ってる。
 説明してわからなくなってる部分ある。
 「カナイ」っていう言葉は好きだから、それだけでこたえるところはある。


・ケツ多心でコ転じたツケ <回文> (波丸鴨)

 「ケツ多心で」は「蹴った心(しん)で」の方がいいよ。
 「多心」だと、あたりまえの心情へ引っ張っていくところがある。
 思いがこぼれちゃって、言いたいことがはっきりしない。注意しなきゃいけないところ。


・ヤク漬け復帰ママ切符毛付くや <回文> (波丸鴨)

 上の二つは出来ているがこれは不成立。
 この人は今回論理的に行きすぎていつもの調子が出てない。
 省略していくともっといい句になる。
 「ヤク漬け復帰」というのは面白い。
 「ママ」は取っちゃおう。ママでもパパでも関係ない。
 いろいろ入っている、ということが感動をどっかにやっちゃう、
 読み手から見て。叫びがなくなる。


・スター金金業(ゴー)だす <回文> (波丸鴨)

 「業(ゴー)だす」は「ゴー」だけでいい、だすもいらない。
 はい、そうですかわかりました。で終わっちゃうところある。
 やるなら例えば「金魚金金ゴー」とかね。


・禁止負ヲフ当方新規 <回文> (波丸鴨)

 これもまだ働かない。言いたいことがわからない。

・そらみちちみちちみらぞ <回文> (うるか)

 もうちょっと整理したらわかりやすくなる。
 「そらみちみちちちぞ」の方がいい。
 とにかくいい句になる。内容的にはいい。


・「生マレテキテ、スネマセン」てタマ  (うるか)

 これ、面白い句!「てタマ」は入れると面白さ減るからなくていい。
 「生マレテキテ、スネマセン」これだけで面白い!
 これ言われちゃったら、「ほ????ぅ」ってなっちゃう。


・すさんだ午後爆破GO!GO!ダンサーズ  <回文> (うるか)

 「午後」入ってると散文化する。僕は午後なんていらないのよ。
 「すさんだ爆破ダンサーズ」それだけでも踊りが、GO!GO!が出て来る。
 この人もやっぱ面白いとこあるな?


・仲間、子は独楽かな <回文> (来空)

 自分の子を仲間だと思ってる。そういう感覚は今まであまりなかった。
 コマは「独楽」と書きたい、独りで楽しむ。
 子どもから、誕生日に和菓子をプレゼントされた時の即吟。


・消エテコソ巣型霧底(ガスゾコ)で駅 <回文> (来空)

 「消エ姿ガス駅」でもいい。

・ハメハメがめめカメハメハ <回文> (来空)

 「メが」はメカ、機械でもある。
 「カメハメハ」の意味も面白い。
 いろいろいじったけど、最後に言いたいかたちがこれ。
 理論とかそういうものも消えちゃって。


・ぱっとな、穴突破 <回文> (ぽくりょい)

 ちょっと男の作品みたいだな。俺でさえ突破できてないけど。
 ウ冠が2つあるわな、「破」もウ冠で何かないかな、これだとあたりまえ。


・ふたつ・つみ・みつ・つたふ <回文> (ぽくりょい)

 これもまあ素直ないい句だわな。ふたつ・みつ・ひとつの論理がある。
 つみ-みつはすぐ発見できるものだけど、こう素直に来られるとね。
 ・2人を積んでみつをつたう。
 ・2つ摘んでみつつたう。
 人生論的なとこある。2つが3つになるでしょう、それが伝うでしょう、と。
 これは上出来、短冊に書け!


・おらんだのうとろぴいるあるつはいま  (久爾)

 面白い。「のうとろぴい」ってのが面白い。
 わけわからなくなったところが面白い。それでいて情緒的になってる。


・キチョウデタルハ葉毛帽子  (久爾)

 「キチョウデタル」=きちょうで充分、だ。
 「ハ」は散文的。「葉毛」は「禿」でも面白いけどね。
 「キチョウデタル葉、帽子」ここまで俺のハゲ詠われたことない。
 2句とも、情緒的な部分から刺激的になって行く。
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