前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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からまつは淋しき木なり赤蜻蛉

M35

後に、この作品は北原白秋の有名な作

 からまつの林を過ぎて、
 からまつをしみじみと見き。
 からまつはさびしかりけり。
 たびゆくはさびしかりけり。

(「落葉松」・・・大正十年十月)とくらべ、「からまつ」を「淋しき木」と見る詩人の眼は相通じている(大野林火)と書かれているけれども、それはもう、二十年を隔つ模倣と知らねばならないのだ。
ある意味で、時代の感性は散文とともに動いたものでもあって、白秋は碧梧桐をただ情況的に受け継いだ傾向にあるとも言える。
子規が「芭蕉雑談」で、

 古を模倣せしにあらずして自ら発明せしなり

と語ったように、新たにどのように捉え直したかが問題なのだ。
碧梧桐にはからまつに重層した赤蜻蛉(とんぼ)群の色彩がある。
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