前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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2011.2

1102 428

とにかく作ってる人は自分を信じろ。

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次回リトルポエムは4月16日(土)武蔵小金井 喫茶「フロンティア」です。

○2月の作品来空評(2011年2月13日(日)、武蔵小金井 喫茶「フロンティア」にて)


●題:ゆうせん、優先席

・ややこふる尸(かばね)ゆうせん  (来空)

屍もやや子を生んできた。優先してきた。
「やや、子が降る」でもいい。
かばねも人間であったこと、子を生んだことも優先したい。

・あふれ出ごちそう海ゆうせん  (来空)

・ゆうせんでしょ、ボクロージンよ  (桂久爾)


元:ゆうせんでしょ?ボクロージンよ
「?」があると読んだ方も考えちゃう。
最後の「よ」はあってもなくても。
ちょっと冒険したね。この人の句に逆に教えられる。
この人自身がどこか違うとこ行ったわ。

・ゆうせんで白ばらのえみちゃんだ  (桂久爾)

元:ゆうせんで唄う白ばらのえみちゃんだ
「唄う」はじゃま。
「ちゃんだ」はもっとわけわからんこと入れたら
面白くなるかも。考えてちょうだい。

・トイレバ、明日にゅうせん  (じゅげむ)

元:明日にゅうせん…の後が続かない。
「と、入れば」僕の場合は「と、入れ歯」。トイレの音もある。
何のこっちゃわからんけど音が聞えておれはおもろい。

・若武者河馬ね、ユーセンセキ  (じゅげむ)

「若武者河馬(わかむしゃかば)ね」これだけで句になるかもわからん。
「ね」は「ネ」でも面白い。若武者カバネ。
あなたは世間に頓着がないところから出て来てる、
最初からそれは思った。


●まおらの結婚式

・大よろこびなみだぼーだ也  (来空)

・うれしい波だ泪ぼーだ  (来空)

・ダダホ民族(タミ)泪ボーダだ <回文>  (来空)

・まおらさくみちともにふみつつ  (桂久爾)


精神性がここまできてる。大人だなーと思う。
昔から持ってた意識が、こういう祝いの席に持ち込まれる、
ということもいいしね。

・ゆきふりつむまおらのみやこ  (桂久爾)

落ち着いている。
「まおら」の名前の意味なんかも考えると「都」もいいねー。
(まおら…まほろばが元。良い土地の意)

・おやここやおやおじおばととも  (桂久爾)

「おやここ、やおや(八百屋)」「親子・子や」等読める。
家族的な関係とか。「とも」が効いてる。
読んでる方も考える、参加する。
混雑のままで日本語として通ってくる、それがおもろい。
ある意味わかりやすくありながら混乱させていく。
それがこの人が見てる社会でもある。AB型の性格。
初めからわかってること、構図的・幾何学的にバランスがとれてる。
全体が見えてるけど本人はわかってない。

・かな ただ花はただなか <回文> (豆丹)

元:かなただ 花はただなか
「かな」の後で切る方がいい。
「只中」「花畑(はなはた)だ なか」
深みへ入っていって面白さが出てくる。
俺自身が参加する。行為中。

・みちて、て。まおらのめ  (豆丹)

「みちて、て」が「まおらのめ」に純粋に効いてくる。
満ちてきてるような精神状態。

・ともにふみするまほろば  (豆丹)

これも前半が後半に効いてる。
最後のニ句は、わけわからんとこまでは行ってないがうまい。

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*三女まおらの結婚式にて涙を堪える来空




・みじんこの宙たまらんと言いたもうた  (来空)

・割ッタ腹からハラヒレホコ  (うるか)

これなんかもう「ハラヒレホコ」だけでも大好きだよ。
僕のイメージ。魚を連想した。腹を切ったんだ。
そしたら魚が出てきたんだ。そのハラも切ったんだ。
ヒレ、ホコが出てきた。
「割ッタハラハラヒレホコ」など、「腹」はなくても面白い。2,3通りはある。
書いてる側は笑ってる。楽しんでる。

・やみやむやめ。日くらお  (うるか)

もうちょっとやってくれたらもっとおもろい。
や、や、やと来て。闇。
明るくしよう。くらっちゃおう。
「やみやむやめ」と言いながら全体が弱くなっちゃう。意味を持ちすぎる。
例えば「ややや、みむめ」「みむめ、や」にしてみたら。
「日くらお」は非常にいいイメージ。
面白いこの人独特の言い方。
自由にやってよろしい。俺が指摘することは出来ない。

・宇、うら、ふゆのをつうらら  (うるか)

リズムは感じてくるものがある、が、分散してる。
リズムからだけ言えば気持ちがいい。
わかったようで打ち込んでこない、足りない。熱情が。
表現をもっと自分流にこだわる。それにはもっとヘタクソになること。この人はうまい。
最後が「らら」なら「らら、ふゆのつうらら」「らら、ふゆをつうらら」
「らら、ふゆのら、うらら」等にした方がピーンとくるわな。
「うら」は裏、反対側でもある。

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