前頭芋

詩人・来空(らいくう)による、リトル・ポエムの世界

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2009.10

0910 120

*小金井コミュニティスクールでの会は、10月をもって終了しました。
今後はその都度場所と日時を相談して行う予定ですので、
お気軽にお問い合わせください。
pirkax09@gmail.com

10月17日

詩人であるということは、
魑魅魍魎を持っているかどうか。
自分の中の魑魅魍魎を許せ!


●10月の作品 来空評

・天下(ムダ)!いらだつ盥ダム <回文> (来空)

・犬に劣る白昼(ひる)天下人(とおに)縫い <回文> (来空)

 「とおに」・・・遠おに、と鬼

・おさんポがポン竿 <回文> (来空)

 御産でもある。ポンと産まれる。

・ししひゃくがいタマらんらん  (うるか)

 二句とも面白い。
 この人は最初からね、優秀。


・たま電球はらんだしんせい  (うるか)

 「電球」は「たま」と読ませてもいい。
 「しんせい」は「人生」と来た方がこたえる。
 新星だとかっこよすぎる。キレイな分だけこたえる部分が違っちゃう。


・天、婆阿訶亜女羅安太刀(ばあかあめらあたち)  (桂久爾)

 「天、婆、訶、女羅安 太刀」の方が○

・神、かみたどるしらいわし  (桂久爾)

 「しらい」はあまり効果がない。
 「神、かみたどるからいわし」とか。


・てんからかいて□(マス)  (密壱)

 面白いな?言うところが全くない。
 バーンときてあーっとなる、面白い。
 激しさがあるところが面白い。「て」がものすごく効いてる。
 彼自身の、魑魅魍魎と付き合ってる部分が出てる。
 詩人であるということは、魑魅魍魎を持っているかどうか。


・アマクダッテマラヲテンテン  (ぽくりょい)

 男があっちもこっちも転々として。
 そういう社会を笑い飛ばしてる。
 世界を楽しませてる。日本はそういう文化。


・キキキ 刃羽 河童 使わば キキキ <回文> (波丸鴨)

 聞いてるだけで面白い句。
 「キキ ハバ 河童 使わば キキ」の方が○。
 「キキキ」だとしゃべりすぎ、「キキ」にすると効果ある。2音の関係。
 「ハバ」もカタカナにするといろんなもの感じられる。
 面白い。


●総評

今日はみんな頑張った。というよりも“自分の中の魑魅魍魎を許した”。

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2009.9

0909 223

9月19日

●9月の作品 来空評

・あかんおけはいらん  (密壱)

 今までは短詩として成立してなかった。これからは成り立つ。びっくりする言語。
 「あ、かん」「あかん(方言)=だめだ」「あ、棺桶」。
 「はいらん」は「はいる」でもあり「はいらない(はいらぬ)」でもある。
 入るか入らんか、言いきったことのすごさ。強く伝わる。
 この人の生き方ってのはすごい。
 今の時代、非常に衝撃的な作品。


・わた死たわ <回文> (密壱)

 これもそう。こういう言い方は今までない。
 「私→わた死」と言った人いない。
 「私したわ(行為)」というのも強く働く。「渡したわ」。
 私、生きることも含めて詩をやったわ」。一字は多意味。
 2句とも俺はできない、びっくりする!オマエの、強烈。
 今までなかったことがある、というだけですごい。


・子、捨てて、鏝(こて)で、鋤(す)こ <回文> (密壱)

 立体的・建設的。
 「子、捨て」の感情をぶっつぶして、全く逆の意味になってる。
 「子、捨てて」→「鏝で鋤こ」=“耕して行こう!”
 一休さんが頭蓋骨をつけた杖ついて歩いた、それと同じこと。
 時代を変えていく変革。時代が求めているものがあるから存在するポエム。


・ちいとみといち <回文> (密壱)

 「ちいとみ」なんて面白いな。
 問い・市・位置・血。


・否!貸した背、足シカナイ? <回文> (波丸鴨)

 「はまるかも」というかもうはまってるんだけど。
 人間の状況、論理的、近代的、社会批判という意味ではいい句。
 しかし面白さと同時につまらなさも持ってる。
 説明してわからなくなってる部分ある。
 「カナイ」っていう言葉は好きだから、それだけでこたえるところはある。


・ケツ多心でコ転じたツケ <回文> (波丸鴨)

 「ケツ多心で」は「蹴った心(しん)で」の方がいいよ。
 「多心」だと、あたりまえの心情へ引っ張っていくところがある。
 思いがこぼれちゃって、言いたいことがはっきりしない。注意しなきゃいけないところ。


・ヤク漬け復帰ママ切符毛付くや <回文> (波丸鴨)

 上の二つは出来ているがこれは不成立。
 この人は今回論理的に行きすぎていつもの調子が出てない。
 省略していくともっといい句になる。
 「ヤク漬け復帰」というのは面白い。
 「ママ」は取っちゃおう。ママでもパパでも関係ない。
 いろいろ入っている、ということが感動をどっかにやっちゃう、
 読み手から見て。叫びがなくなる。


・スター金金業(ゴー)だす <回文> (波丸鴨)

 「業(ゴー)だす」は「ゴー」だけでいい、だすもいらない。
 はい、そうですかわかりました。で終わっちゃうところある。
 やるなら例えば「金魚金金ゴー」とかね。


・禁止負ヲフ当方新規 <回文> (波丸鴨)

 これもまだ働かない。言いたいことがわからない。

・そらみちちみちちみらぞ <回文> (うるか)

 もうちょっと整理したらわかりやすくなる。
 「そらみちみちちちぞ」の方がいい。
 とにかくいい句になる。内容的にはいい。


・「生マレテキテ、スネマセン」てタマ  (うるか)

 これ、面白い句!「てタマ」は入れると面白さ減るからなくていい。
 「生マレテキテ、スネマセン」これだけで面白い!
 これ言われちゃったら、「ほ????ぅ」ってなっちゃう。


・すさんだ午後爆破GO!GO!ダンサーズ  <回文> (うるか)

 「午後」入ってると散文化する。僕は午後なんていらないのよ。
 「すさんだ爆破ダンサーズ」それだけでも踊りが、GO!GO!が出て来る。
 この人もやっぱ面白いとこあるな?


・仲間、子は独楽かな <回文> (来空)

 自分の子を仲間だと思ってる。そういう感覚は今まであまりなかった。
 コマは「独楽」と書きたい、独りで楽しむ。
 子どもから、誕生日に和菓子をプレゼントされた時の即吟。


・消エテコソ巣型霧底(ガスゾコ)で駅 <回文> (来空)

 「消エ姿ガス駅」でもいい。

・ハメハメがめめカメハメハ <回文> (来空)

 「メが」はメカ、機械でもある。
 「カメハメハ」の意味も面白い。
 いろいろいじったけど、最後に言いたいかたちがこれ。
 理論とかそういうものも消えちゃって。


・ぱっとな、穴突破 <回文> (ぽくりょい)

 ちょっと男の作品みたいだな。俺でさえ突破できてないけど。
 ウ冠が2つあるわな、「破」もウ冠で何かないかな、これだとあたりまえ。


・ふたつ・つみ・みつ・つたふ <回文> (ぽくりょい)

 これもまあ素直ないい句だわな。ふたつ・みつ・ひとつの論理がある。
 つみ-みつはすぐ発見できるものだけど、こう素直に来られるとね。
 ・2人を積んでみつをつたう。
 ・2つ摘んでみつつたう。
 人生論的なとこある。2つが3つになるでしょう、それが伝うでしょう、と。
 これは上出来、短冊に書け!


・おらんだのうとろぴいるあるつはいま  (久爾)

 面白い。「のうとろぴい」ってのが面白い。
 わけわからなくなったところが面白い。それでいて情緒的になってる。


・キチョウデタルハ葉毛帽子  (久爾)

 「キチョウデタル」=きちょうで充分、だ。
 「ハ」は散文的。「葉毛」は「禿」でも面白いけどね。
 「キチョウデタル葉、帽子」ここまで俺のハゲ詠われたことない。
 2句とも、情緒的な部分から刺激的になって行く。

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言霊の調べ vol.3 report

0910 098 0910 101

2009.10.11(日) 於:第一小学校体育館(小金井なかよし市民まつり内)

尺八:城戸菖童(きどしょうどう)・・・琴古流尺八竹童社本曲研究会幹事
                            尺八教室:小金井市東町 1?12?14
                            042?385?6907
「江戸時代盛んであった虚無僧尺八の流れをくむ。決まったメロディはなく、一音一音に意味があり、それを組み立てていくかたちの演奏です。虚無僧尺八の入門編としては、転菅(うたたすがき)や虚空鈴慕(こくうれいぼ)などがあります。」

短詩:來空(らいくう)・・・  
「“ことばにある魂が人間を助ける”と、大昔に柿本人麻呂は言っています。
言霊とは、人間を突き動かす生命の声・響にかかわるものです。調べとは、自然に発する音響、人間の声でもあり自然の声でもありましょう。
そして今、私たちはこの時代に生きて、地球の悲鳴にも耳を傾け、言霊の力を再び感じて、よりよく生きたいものです。」

戦争放棄
http://www.youtube.com/watch?v=cAlT1nR36-M(動画)

・戦争放棄の国の炎天 静かな石畳
・ポンポン戦死するように爆ぜまくる銀杏
・立テ板ヲ流レル裸 戦争ヘ往ク
・海底のもう一枚の海で待つ艦隊
・僕に父なし田のずっと向こう虫送りの火
・母が力一杯僕達を育ててきた麦の茎立ち
・僕が生まれた家が戦争の中に熟れる
・ゆるい靴はいて僕戦争(いくさ)いやだよ
・原爆ノコノ夥シイ泥ビルノ窓ニ泥ツメ
・巻き忘れた時計と被爆するがよい
・みんな死ぬ地球の大笑いかな

いのち
http://www.youtube.com/watch?v=mu-HIMSERRw&feature=related(動画)

・せせらぎせせらぐ小さい蛇と僕いのちあるかぎり
・おてんと沈む力はらからなきよる牛
・まるくてどんぐりは一つ一つくるしみをもってる
・ほや?できたてのぼーや「ほやほや」
・おそらくは一千万光年の青空ひづるよ
・誕生(たまきはる)われを盗んでほほえんで
・眠る眠り眠るごろんと真っ赤な眠り
・た、たまきはるややこてろやぎ
・わらべころびはるかを老いぬ
・てわたすややこちのおとを

おばまパンツ
http://www.youtube.com/watch?v=wvM1xVnCO18&feature=related(動画)

おくらほまれにひこばえておいでよ
・あ、やめてペン道標(しるべ)にやあらざるや
・踊り出ん婆ぁの黄金入歯(プロントザウルス)
ひゅーすとん朝馬ら立つ野分
・ひこひこばーもんと打つふろりだすきよ
てきさすのいろごとなんあおぼさつ
・傘、傘、いんじあなたをぷっしゅほん
・さや走るあんぶれらけんたっきーに愛込めて
・おいしくできてるぽーとあいらんどせる
アイオワおばまパンツアパッチわらい

*太字部分がアメリカの州名になっています。

むすび
http://www.youtube.com/watch?v=CIEYyaEnlZ8&feature=related(動画)

・音 花とくる ひらいてくる
・むすめむすことゆれてねむるな
・まんさくむげんついたちのはな
・おうなむいておきなよ
・うめうめ一輪の先祖 血と参ろう
・よろこぶ遠足が来た死が来た

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言霊の調べ vol.2 report

2009.7.20(月・祝) 於:喫茶フロンティア

尺八:城戸菖童 (きどしょうどう)・・・琴古流尺八竹童社本曲研究会幹事
短詩:來空(らいくう)・・・詩人・河東碧梧桐研究家(碧梧桐全集20巻刊行中)
             『日本詩歌のリズム』等評論も多数
               
五月に、ここフロンティアにて第一回を行いました。初めての試みでしたがお褒めの言葉を戴き、今回二回目を開催する運びとなりました。この度は「はけの自然を守る会」の協賛もいただいております。
今回は尺八の独奏も組みいれ、芭蕉の作品鑑賞を交えてみました。
ごゆっくりお楽しみください。

1、芭蕉の章

・古池や蛙とびこむ水の音 (芭蕉)
   パロディ↓
・古い日本(けや)!人飛び込んだ水音だ(來空)
(古い秩序の中に自分が飛び込んだ時の音を聴け!そのときの衝撃、そこで喚起される批評を叫べ!)

・夏草や兵どもが夢の跡 (芭蕉)
   パロディ↓
・青地球(あおくさ)!(や)人間(つわもの)どもが夢の跡 (來空)
(青く美しく見える地球も現実は人間どもの欲望の果て)

・歩行(かち)ならば杖つき坂を落馬哉 (芭蕉)
   パロディ↓
・徒歩(かち)ならば夢の外国(つえつきざか)を墜落(らくば)哉 (來空)
(文明化され便利になったものも裏を返せば危険に通ずるもの、横着はやめとけ)

・夏来てもただひとつ葉の一葉(ひとは)哉 (芭蕉)
   パロディ↓
・夏来ても集い一つもて絆 (來空)
(夏が来ても冬が来ても、つまるところ一つの葉、即ち自分である一つの命である)
 
・草いろいろおのおの花の手柄かな(芭蕉)
   パロディ↓
・国(ひな)にのおのお人は咲く各国(おのおの)担ひ (來空)・・・回文
(どこの国だって人は要る。各々の世界を担いつつ、十分に存在している)

・旅に病んで夢は枯野をかけ廻る (芭蕉) 
    パロディ↓
・人間(たび)に病んで人間(ゆめ)は地球(かれの)をかけめぐる (來空)
(旅に出ることが人生だった芭蕉、そこで病いになったが、その冬の枯野をまだ夢がかけめぐる)

*パロディとは原句を現代に甦らせること。

2、尺八独奏

3、十代・二十代・三十代の章


十代

・川は川の匂いぐんぐんもぐって行く
・ぶつぶつ飯盒が鳴る山へ向かって叫びたい
・尻尾振って帰って来た犬いっぱい草の種ついてる
・汚れた手いっぱいに椋の実もらった
・戦争放棄の国の炎天静かな石畳
・僕に父なし田のずっと向こう虫送りの火
・母が力一杯僕達を育ててきた麦の茎立ち
・弟丁稚に行って一年ひきだしに朝顔の種ある
・一つの胡桃をころがし貧困がくる
・空一杯山のからたちは愉快
・水底の砂さらさら流れる行商の母よ
・祭りだ金魚売だ京は錦だ蛸薬師
・朝顔がきゅっと一つの罪を閉じる
・僕が北の海に流れるくらげで美しい讃岐の海
・柿剥いたナイフを舐めるナイフは革命の味がする

二十代

・少年旋盤工ある日切削屑(きりこ)の虹の中
・油差しぽっぺんぽっぺん動く暗い霧
・鋳物工の砂まみれの裸が出てくる月だ
・洗い洗って紺色冴えるズボンだ春闘だ
・声を上げる肉体が夜業のシャツの中にある
・地べたに大きい蠅を歩かせ鉄どんどん錆びる
・次々鮮しい音を加える打鋲音
・炎天暗黒溶接面に呪詛をこもらせる
・鉋屑出す大工の背中はいつも一枚
・涎を流し流しながら鋲を焼きながらなら死ねる
・累々と産卵沖は未来に重量持つ
・ぽかっと毀れない個室ビル毀される
・椅子をこわすある日音楽ある日馬鹿
・ふいにドアが開くおちる手足の花束

三十代

・一本棒の先端にがっとひらいた鰓
・原爆ノコノ夥シイ泥びるノ窓ニ泥ツメ
・流木の一本突立つそれまでもそれからもない
・立テ板ヲ流レル裸 戦争ヘ往ク
・網膜を墜ちる丸太が垂直に剥ける
・海底のもう一枚の海で待つ艦隊
・ザンザカザンザカ罌粟をザンザカ傘にともし
・森にねてだったんぐう目覚めてだったんぐう骨のない海の貨車
・縄ふってなわじりあわすみしらぬあいつ
・わらわないわなわらうわななわのわらわな
・はんじゅく卵少年がまじる湖
・海の牧草 球(まり)は襲われている
・ややっ剥製・魚・魚を合掌造り
・馬を立ち寝ぞ支那走りして
・曳航は親の森汲むは薔薇烏賊

4、言霊調子の章

・汲めさんさんと言の葉のとことんさんざめく(回文)
・けむりだしやま音ごろしころり
・なまこまなこさんとこなめよ
・空といたしては蛸は足りてカア
・もんでわわしてよ栗とり球(たから)
・てふてふ山こえいばらつくてふ
・なみだつぶやまうみかなぶんぶん
・あおあおふくろふなつけるややこ
・なしてたわもてちまたちをうつ
・傘ぶらんか卵々男らんぷの古城
・あやひはにもにすだまなつみどりご
・はなみづきならはづきなみはえよ
・山川草木家々と雖ど蜻蛉
・ムクゲはウマをくらいては満ち紅
・タコすいタロー山かけてカカ撃つマリ
・葩(はなびら)ひとひ、ひとよそう蟹
・しゃらくめばしゃつこだまるかもめ
・ず父(ドン)と父(ぼす)てふ軟体よこがねいむさし
・うめうめ一輪の先祖血と参ろう

(短詩はすべて来空作)

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第37回小金井なかよし市民まつりに参加します

0908 015

第37回 小金井なかよし市民まつり

★朗読
10月11日(日) 12:46-13:16
「詩の吟詠&尺八」
*自由詩の朗読と尺八のコラボレーション

場所:第一小学校 体育館
行き方:武蔵小金井駅南口CoCoバス中町循環、
バス停「市立図書館前」下車徒歩1分
本町1-1-6

★書道
10月23日(金) 13:00-17:00
10月24日(土) 10:00-17:00
10月25日(日) 10:00-17:00
場所:前原集会施設
前原町3-33-27(市役所本庁舎南)
*「短詩人連盟」名義で展示されます。

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